赤川次郎の現在

 赤川次郎は、数年前に、たいへん造詣の深い人形浄瑠璃についての本を出したりしたので、もう従来の作家活動から足を洗うのかと思ったが、どうやら着実にシリーズものを出す人気作家であるようだ。赤川は、確かにうまい。しかし私なら、飽きてしまうだろう。
 ところでその一シリーズのアマゾンレビューだが。

資料として基調です。
書下ろし短編「赤いランドセル―杉原爽香、十歳の春」は、ちょっと10歳にしては無理があると思うが,意思の強さを表しているので、ありかとも思う。
できれば、毎年,改訂を出して欲しい。
10歳の短編を書いたのなら、翌年
11歳の短編を載せ,その翌年
12歳の短編を載せ,さらに
13歳,14歳と4年間増補できるのではないか。
赤川次郎作品に、これほど嵌るとは思ってもみませんでした。
三毛猫ホームズシリーズは、家で猫を飼っていることもあり、全部読みました。
そのほか、女性が主人公のものをぼつぼつと読んでいて,杉原莢香シリーズにぶちあたりました。
探偵ものは
コナンドイルのシャーロックホームズ
モーリス・ルブランのアルセーヌルパン
を翻訳で全部読んで,
アガサクリスティを全部読んだ後,
栗本薫の読破中でした。
栗本薫が、赤川次郎の話題を出していて,多作作家どうしの共通点を書かれていました。
その後,山村美紗を読んでいる最中に,山村美紗と西村京太郎との子弟関係を知りました。
栗本薫山村美紗を対比させながら読んでいましたが,
栗本薫赤川次郎を対比させながら読むのも面白いと思い始めました。
杉原莢香シリーズは、断然面白いのに、☆4つの人が多いのに驚きました。
自分でこういう作品を書きたいなとか,
自分ではこういう作品を能力がないので書けないなとおもうものは☆5つにしています。
逆に,自分ならここはこう直すのにとか思うのは,その量によって3つか4つ。
たしかに、杉原莢香シリーズで,説明不足な事柄はたくさんあり、自分ならもっと説明するのにと思う事はしばしばあります。
只,その後の作品で説明するつもりかもしれないので、ひとまず、40歳になるまでは読み進もうと思っています。
最終作品の結末は、すでに書かれているのかもしれないし,,,

 途中で自分語りになっていたりしておかしいが、こういう真面目な読者がついているのだなあと。「書けない」と「こう直す」の距離ははなはだ遠いと思うのだが。