ネコジャラ市の11人

http://www.h2.dion.ne.jp/~kaori-y/index.htm
 そう熱心に観ていたわけではないのだが、私の世代は、むやみと光の当たる「ひょっこりひょうたん島」よりも、同じ作者による「ネコジャラ市の11人」のほうを観ていたはずだが、この番組に関する情報はやたら少ない。NHKの放送博物館にシナリオなどないのだろうか(見てこいよと言われそうだが)。
 私の記憶をいくつか書いておくと、
バンチョが歌うバンチョ大学の校歌は「傾くボロ家は、我らが母校…」だったと思う。
 「魔蚊」の一家は、魔蚊・父、魔蚊・母、などのほか三人兄弟で、末っ子は「魔蚊りむすび」だったはず。
 インスタント・ラーメンのエピソードでは、要するにチキンラーメンみたいなものを作るのに、
 「おそばの袋をささっのさ、鍋の中に放り込み、あとは鼻歌数え歌…できあがりいいいいよ〜」
 と歌っていた。ガンバルニャンは零落していたからラーメンが買えず、悔し紛れにメリケン粉でやったら何度やってもスイトンしかできなかった。
 やはり零落したガンバルニャンが鞄を買いにズチャーズの店へ行ったら金が足りなくて鞄が買えず、ズチャーズに勧められて風呂敷を買い、しょんぼりと「ほいじゃあね」と言って店を去った場面を覚えている。
 「マホウの歌」は「マントのマはホントのホ、ウントのウ、マント、ホント、ウント、マホウ。マシンガンのマは・・・」だったと思う。「ホメロスイリアスオデュッセウス」はさすがに小学三年生では分からなかった。
 パーティーの歌は何度も歌われたが、記憶しているのは「シャンパン、ポンポンポン、ラッパもプラランラ、あぶあぶ赤ちゃんマンマ、マンマ、パーティー」で終る。
 あと、せんべいでレコードを作る話もあった。「アルチュール・ランボー」ってアル中のネズミが出てきて、のちのち本物のランボーを知ってからも、どうしてもアル中のような気がしたものだ。
 初期設定では登場人物が10人で、「11人目は、あなたです」と視聴者に呼びかけていたが、その人物名の典拠は、
ガンバルニャン」はジャン・ヴァルジャン
「ホニャ」はナスレッディン・ホジャのようでもあるが、当時天皇制反対だった井上ひさしのことだから、アルバニアを共和制にしたエンヴェル・ホジャかもしれない。
「タメコムX」はもちろんマルコムX。
「ドサ・ザ・グレート」はコナン・ザ・グレートかなあ。
(書きかけ)