2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

http://mainichi.jp/tanokore/column/jojima/003148.html 16年の歳月の中で、橋爪紳也だけが特殊な時間の流れの中にいるようだ。 - http://miura.k-server.org/newpage1119.htm 「有川浩論」などという卒論を認めてしまうところが、もう大学が終っていること…

ギャツビーの構造

こないだふと、『グレート・ギャツビー』とか『ロード・ジム』とか、悲劇的な最期を遂げた人間について、近くにいた人間が語るという小説構造が、福音書と同じであることに気づいた。漱石の『こゝろ』もそうで、あれはかねて福音書に似ていると言われている…

締め切りの問題

昭和7年に横光利一の「母」を評した森田草平の文藝時評(朝日新聞)には、「昔の大谷崎君を思はせるやうな」という一節がある。これを見ても「大谷崎」が、弟精二との区別のための「だいたにざき」であることは分かろう。偉大な「大谷崎」に「君」づけはなか…

アインシュタイン・ショック

翻訳のひどさがニュースにまでなるというのも珍しい。私も、いくつかの、ひどい翻訳というのを見てきたが、まあそれはいいとして、 『アインシュタイン その生涯と宇宙』は、 監訳:二間瀬敏史(ふたませとしふみ、1953- ) 東北大学理学研究科教授、東北大…