2011-01-04から1日間の記事一覧

丹羽文雄の位置 

丹羽文雄の『ひと我を非情の作家と呼ぶ』を読んだ。自伝的エッセイと言うべきものだろう。丹羽は四日市の浄土真宗の寺に生まれたが、父は入り婿であった。姉があったが、母は歌舞伎役者と駆落ちした。だがそれは、父と祖母とが密通していたからである。父は…