2009-07-13から1日間の記事一覧

中上健次の錯乱

『新日本文学』という、ほとんど目立たないけれど地道に左翼言説を産出し続けている雑誌がある。その1989年5月号には、黒古一夫の「<路地>の迷走‐中上健次の錯乱」というのが載っている。村上春樹、村上龍などを論じつつ、中上を論じることのない黒古の、…