幸田弘子の朗読

 武藤康史さんは、昔から幸田弘子の朗読を礼賛している。先日お会いした時も、今度塾で「たけくらべ」をやると言ったら勧められた。
 私は「朗読」というものに、さして関心がない。もっとも、たとえば文学作品を古今亭志ん朝が朗読するとか、そういうのは面白かろうと思うが、普通の俳優の朗読を聴くくらいなら、その時間に自分で朗読したほうがいいと思う。
 だからそのままにしておいたのだが、ふとアマゾンで見ると、幸田の「たけくらべ」の朗読が視聴できるから、ちょっと聴いてみた(まあちょっとしか聴けないのだが)。すると「十軒長屋二十軒長屋」という冒頭のところを「じゅっけんながやにじゅっけんながや」と読んでいる。これはいけない。これは「じっけんながやにじっけんながや」と読むのが正しい。
 どうも幸田弘子とは相性が悪いようだ。

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http://d.hatena.ne.jp/zoe1/20090514
私の贋物が出没しているらしい。
 しかし、恐らく犯人は40代半ばのアニオタ。「てえのが」というわざとらしい江戸言葉。それは、あいつ…。ちゅる…。ちゅるだろう。

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学燈社の『國文學』ついに休刊! 私をパージしたから…(したかどうか知らないが…)。『解釈と鑑賞』はぎょうせいの支援を受けての再出発だが、さあどこまでもつか。