(ウェブサイトに移動)
ところで宇野信夫の『花の御所始末』が『リチャード三世』を翻案したものだとさる方から教えられて読んでみました。足利六代将軍義教が、実は管領畠山満家の子で、しかし知らずに満家と組んで兄の義嗣を陥れ、父・義満を暗殺して将軍になるが、民の叛乱で殺されるという話。別に『マクベス』の翻案としてもいいのではないかと思うが、史実とは大分違い、四代将軍は義満の長男義持、義嗣は次男で将軍継承者には擬せられたが父の死によってならず、上杉禅秀の乱に加担して殺され、義持は将軍職を子の義量に譲るが早世、義持死後、出家していた義教が満家の推戴によって六代将軍となり、最後は赤松満祐に殺される。
http://indo.to/log/nakajima/index.php?itemid=880
ちゃんと批判には答えてくれる人らしい。『ランティエ』今日発売の12月号で『パール判事』を批判しているので、お答えいただきたい。
(小谷野敦)