令和から共和へ 天皇制不要論 堀内哲編    アマゾンレビュー


排除と九条護憲派
星3つ 、2022/06/25
天皇制反対の論文集で、言っていることはほぼごもっともで、意外なのはあまりそうだとは思えなかった島田裕巳が参加していること。しかしアマゾンでこの本を見ると、出てくる略歴が編者の堀内哲ではなく清水雅彦になっているが、これはゴリゴリの九条護憲派である。前の本で堀内はスガ秀実に、九条護憲派天皇制を守っているんだと指摘されているが、それには本書でも答えていない。柄谷行人の「憲法の無意識」でもそのことは指摘されているが触れられていない。何より私がこの本に参加させられていないで排除されているのは、九条改憲派だからだろう。天皇制廃止の衣の下に九条護憲という鎧を隠していたんじゃダメなんじゃないか。座談会に参加している下平尾直なんか、私の本を出すと口約束したあとで逃亡してしまっている。彼らを信用できないゆえんである。