「遊星より愛をこめて」新事実

ウルトラセブン」第12話「遊星より愛をこめて」は欠番となっており、それは登場するスペル星人が「ひばく星人」とされ、被爆したために地球人の白血球を取りに来たという設定が、原爆被災者を怪獣にしているようだという抗議による。

 ところでこのことは、1970年10月の『小学二年生』についていた付録「怪獣カード」にスペル星人があり、そこに「ひばく星人」と書いてあって、それを購読者の子供が原爆問題の運動家の父親に話したことから広まったとされており、事実そのころ再放送されていた「ウルトラセブン」では、12話は飛ばされている。

 だが、先日ヤフオクに出ていた、1970年3月の『週刊ぼくらマガジン』の付録「世界の怪獣王・円谷英二」に載っている、ウルトラ怪獣一覧からは、すでにスペル星人は消されている。

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もし1970年という年次が間違いでなければ、「小二」以前に、スペル星人は問題視されていたということになるが、私も何となくそうだったような気がする。