野口武彦『元禄五芒星』アマゾンレビュー

2021年3月23日に日本でレビュー済み

 
「元禄六花撰」の続きで五編の小説風評論を載せる。大石主税衆道的側面を描いた「チカラ伝説」と、大野九郎兵衛の息子を描いた「元禄不義士同盟」はなかなか面白い。だが戸田茂睡を描いた「紫の一本異聞」、忠臣蔵の経済的側面を論じた「算法忠臣蔵」、荻生徂徠豆腐屋の因縁を「こんにゃく問答」からとった「徂徠豆腐考」はイマイチ。