比較文学会を提訴した元理事

 比較文学会の会報に、一会員が学会を名誉毀損で訴えたという記事があって驚いた。一年ほど前に、学会の倫理規定に反したというので一会員を懲戒したと書いてあり、それも何のことだか分らなかったのだが、それを書いたことによる名誉毀損だという。しかし名前が書いてないのに名誉毀損がなりたつのであろうか。
 それに、学会が提訴されているなら、学会員も提訴対象のはずだから、詳しい説明があってしかるべきだと思うのだが、それをするとまた名誉毀損になるというのであろうか。
 聞くところではこの人は元理事で、次回の理事会が青山学院大学に決まっていたのに、何ゆえか青学まで足を運んで、ここは理事会にふさわしくないと言ったために理事会がキャンセルされかけたという。かなり不可解な話である。
 となると、二年ほど前に理事で、今はそうではない人、ということになり、あああの人か、という見当はつくのだが、この人は何ゆえか45歳まででないともらえない比較文学会賞を46歳でもらったり、かなりおかしな人なのだがそれがなんで理事だったのかというのもまた謎である。