江藤淳はNHKの解説委員だったしNHKにはよく出ていた。『明治の群像』は脚本も書いたし、80年代からは「テレビコラム」や「視点・論点」のレギュラーだった。しかし江藤以後、文藝評論家などがテレビに出ることは少なくなった。福田和也などNHKに出たことはないし、テレビ自体ほとんど出ていないだろう(民放に出ているらしい)。斎藤美奈子も多分出たことがない。富岡幸一郎も、NHKに出たのは私と同程度、つまり一回だけである。坪内祐三はシリーズもので何度か出ている。柄谷行人は小森陽一との連続対談で出たほかは、ぼちぼち。吉本隆明も晩年にちょっと出たくらいか。蓮實先生は、「視点・論点」に一回出たことがあるがこれは東大総長として。浅田彰は藝術系の番組のゲストで割と良く出る。大塚英志はNHKは出たことがないようだ。中沢新一は江藤なみに出る。
まあ90年代以降、独自のことを言う文化人は地上波ではお呼びでなくなっているのは確かである。
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『沈黙のひと』(小池真理子)に、父のプーシキンを詠んだ短歌が世界文学全集の月報で早稲田のF教授に引用されたとあるのは藤沼貴だと思うのだが、近所の図書館の世界文学全集は月報抜け落ちが多くて確認できない。
小池はここで「ナース」と一貫して書いているがなるほどナースなら看護師ファシズム校閲にあわないわけだ。もしナースまで「看護師」にしたらキチガイ確定だな。