以前、斎藤道三二人説というのについて、学術論文がないかと探したのだが見つからず、『歴史読本』あたりに書いてあるのを参考にしたことがある。最近、宮本昌孝がこれを小説にした『ふたり道三』を読んでいるがこれがまことに面白い。傑作である。するうち、小学館の週刊ムックで『美濃国盗り物語』というのを見つけて購入した。なんだかタイトルを全部書くとやたら長くて、『週刊・新説戦乱の日本史 小学館ウィークリーブック 新説・美濃国盗り物語 斎藤道三』というのだが、アマゾンでは著者が「岡本八重子」となっている。だがこれは編集担当者だ。で、読んだが、誰が書いているのか分からない。井沢元彦小和田哲男のコラムはあるのだが、本文は誰だ。奥付まで来て、ようやく、悪意でもあるんじゃないかというくらいの小さい字で「本文執筆 伊藤雅人」とあったから、これが著者である。だがこれまた、何者だか分からない。
http://www.iwasakishoten.co.jp/products/4-265-02456-4.html
 この人らしいのだが、全然正体不明である。