榛葉英治の自伝『八十年現身の記』(1993)を読んでいたら、宮野澄が里見トンの伝記を書いている、とあった(113p)。しかし出なかったな。 

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96年のドラマ「協奏曲」(田村正和木村拓哉宮沢りえ)を初めて観た。尊敬している建築家の顔を知らないって設定に無理がある(脚本・池端俊策)。当時も言われたんだろうな。石川賢の漫画で、一介の庶民が勝海舟の顔を見ただけで「勝海舟!」と叫ぶのと逆の現象。

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「読売新聞」2000年10月21日夕刊「私のいる風景」は坪内祐三をフィーチャー。筆者は尾崎真理子。「こんなにシブく、古くさくなるつもりはなかった。一九五八年、山の手の不自由ない家庭に生まれ、「情報カタログ雑誌、椎名誠ら昭和軽薄体の人びとの面白主義、村上春樹の新しい感受性」を受け取って成人した。」とある。ははあ、坪内が社長の息子で坊ちゃん育ちだなんてとんでもないデタラメを言い触らしたのは尾崎真理子だったのか。でもこの記事、訂正出てないけどなあ。