敗戦記念日

「悲しみだけが夢をみる」をＤＶＤ化してほしいなあ。

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「兵站」という概念を知った時の衝撃はよく覚えている。それまで私が見たり読んだりしていたファンタジー風の戦物語には「兵站」などなかった。登場人物はいつものを食っているのか分からず、便所へ行っているのかも分からなかった。『赤毛のアン』のアニメは、トイレがいっぺんも出てこなかった。
　「兵站」を知った時、私はリアリズムへ向けての、引き返せない道を歩み始めたのである。

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橋本治『巡礼』は八月末発売のようだが、だとすると谷崎賞の対象にならないから、もしや谷崎は…。
　しかし橋本治が文藝雑誌に書いたのが初めてとは…。そういえば小説家として認めてもらえないと愚痴っていたっけ。短編集を新潮文庫から出していても…。まあ『小説現代』とかには書いていたのだろうから、私よりましだが（橋本治なのだから当然だが）、何となく「橋本さん！」と言って抱きつ…いちゃあまずいだろうな、これは。

私小説のすすめ (平凡社新書)

童貞放浪記 (幻冬舎文庫)

文庫版出ました。解説は小林拓矢君です。