眼鏡美女の登場

 某さんのところで知り図書館で日経新聞を見て、その書評欄に著者インタビューの出ている美人学者の眼鏡美女ぶりに愕然とする。
 東大の長谷川寿一研究室で進化心理学を学んだ人で、現在お茶大研究員か。記事では、やたら自分がナンパされたので、人に相談すると、そんなにナンパされる秘訣を教えて欲しいと言われる始末、とかあるが、この顔では当然だろう。そのままSMの女王さまになれそうな鋭い美貌である。(*)
(*)但し、「SM≠下井守」とする。
 本そのものは恐らく大した中味ではないだろうが、坂口菊恵さんは5月30日にテレビ出演するそうだから、人気沸騰するか。

ナンパを科学する ヒトのふたつの性戦略

ナンパを科学する ヒトのふたつの性戦略

http://orange.zero.jp/ksakaguti.bird/#Rireki

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どうも最近、一部の私大で「講師詐欺」が起きているらしい。つまり、若い研究者を「講師で」と言い、あたかも専任講師であるかのごとくに言って就職させておいて、辞令を渡す段になって「実は任期つきなのですが、更新されますから」と言ったり、二年ほどたって、いつの間にか非常勤講師でしかなかったことが分かるといった具合で、「講師」に二種類あることを巧みに利用したものである。

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 谷沢永一の「馬鹿アホ間抜け大学紀要」というエッセイは、確か『読書人の壺中』に入っていたが、あれはトリッキーなエッセイで、大学紀要批判なのに、けっこう有名な学者のものを批判している。平川先生もあの当時、谷沢が取り上げた論文がそれほどひどいとは思わなかったと書いている。だって、いくら博覧強記の谷沢でも、大学紀要に載ったドイツ哲学の論文の批判なんかできないから、自分に分かる国文学系の、しかも実証的でないのを取り上げて叩いて見せただけなのである。
 「馬鹿アホ」の名に一番値するのは、岩波書店あたりが出す『講座なんとか』であろう。全15巻とかにして、結局は依頼原稿だから、あそこで大したものが載ることはない。そんなもの出しているカネがあるなら、これまでの論文の中からいいものを集めたほうが(昔の有精堂や若草書房がやったように)ずっといいのだ。