バタイユ入門

 『先生とわたし』で四方田さんが蓮實先生から「君もMくんやSくんのようにフランスへ留学するんだと思っていました。韓国には映画があるんですか」と言われる場面で、Mくんは松浦寿輝だがSくんは誰か、と言われていたが、あれは酒井健です。
 ええ、『バタイユ入門』はいい本でしたよ。キリスト教徒以外にはバタイユは何の意味もないということがよく分かりました。日本のインテリって、キリスト教徒でもないのに、どうして『黙示録論』とか『カラマーゾフの兄弟』とかを読んで感心できるんでしょうねえ。ふしぎ。