2021-06-16から1日間の記事一覧
表題作星1つ 、2021/06/16郝景芳作の表題作を読んだ。未来の話らしく、富裕層と貧困層で太陽に当たる時間が違うという動く都市を舞台としているが、SFらしいのはその設定だけで、単なる富裕層と貧困層の分離を描きたかっただけに見えた。要するに社会主義国…
「ロデリック・ハドソン」のレビューを書いていて改めて『アメリカ人』というのは何だったんだろうと思った。 私は英文科へ入ってすぐ、アメリカ文学専攻の渡辺利雄先生の授業で、ジェイムズの『アメリカ人』を読まされたのだが、これがちんぷんかんぷんだっ…
初期の名作星5つ -、2021/06/161988年、駒場の行方先生の大学院の授業で読んだのだが、この時初めて私は英語の読み方というのが分かった。内容もちゃんとした小説で面白く、英文科時代に読んだ「アメリカ人」とはだいぶ趣が違った。ジェイムズは最初はこのく…