2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

http://www.honzuki.jp/book/228411/review/181624/ この本を気に入らない人の書評はだいたいこんなものなのだが、私がテレビの二時間ものドラマが好きだなどという事実はない。「刑事コロンボ」とか「スチュワーデス刑事」が好きだというだけで、いわんや二…

ドリヤス工場のおかしなマンガ

今回で三回目になるのだが『文學界』の巻末にドリヤス工場という漫画家の四頁にわたる水木しげる風マンガによる「文豪春秋」というのが連載されている。文豪のエピソードの紹介なのだが、三回目が川端康成で「一途の踊子」と題されている。川端の若いころの…

「凍雲篩雪」が載った『出版ニュース』七月下旬号で、齋藤慎爾が書評の中で、題名をあげていないが私の『芥川賞の偏差値』であろう著作に触れ、鵜飼哲夫のものとあわせて「腑に落ちないのは両氏が候補作についての言及がないことである。全候補作に触れるべ…

凍雲篩雪

凍雲篩雪(65)車谷長吉 79一、今では、昔のような「文藝評論」はあまり見なくなったが、その文藝評論には、論じている作品からの「引用」があり、これこれこのように、と説明されたり論じられたりした。それはしばしば礼賛のための引用であり、文庫の解説…

変な編集者

14日に、祥伝社の堀裕城という編集者から突然メールが来た。「サピオ」で私が取材を受けて書かれた「朝日新聞」のお詫び記事に関して、一冊にする予定はないかというのだ。私は、いや別にありませんが、どういう方向で本にするんですかと訊いた。すると「頭…

「健康ファシズム」の黒幕、日野原重明なにが偉いのか

小谷野敦 聖路加国際病院理事長・日野原重明は、二〇一一年には一〇〇歳になる。私はこの人物について、特に何とも思っていなかった。二〇〇五年には文化勲章を受章しているが、文化勲章というのは歳をとると貰いやすくなるので、高齢をめでて受章したのだろ…

文アルで川端康成のサルベージが始まったんだが、はじめ横光を使ったら「川端のことは彼以上によく知っている」と言い、菊池寛は「彼の才能は俺が見出したんだ」と言っていたが、島崎藤村は「それ小説の題材になるような人?」とか。『八雲』創刊の時に相談…

三文オペニャ

https://www.youtube.com/watch?v=dTdF8QLsxv0 https://www.youtube.com/watch?v=I01fVP9yLqA https://www.youtube.com/watch?v=yO-klecC7wI

歩きスマホも危険だが、イヤホンつけて歩いているのも危険だ。中島ギドーは昔、「騒音」を聞きたくないのでイヤホンでクラシック音楽を聞きながら歩いていてトラックに轢かれそうになったというが、轢かれたら中島は自業自得として轢いた運転手がかわいそう…