2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

先ごろ、さる若い学者が50そこそこで死去したことを知った。この人は、某私大の助教授だったのだが、某国立大へ講師で呼ばれたのだった。意外な人事だったが、それは国立大の某が、子分にするつもりでゴリ押し人事をしたらしく、あとになって別の教授が反…

どうして誰も

http://tada-ikirutame.seesaa.net/article/447097374.html 中原中也賞の選考委員には、詩集を出したことさえない小説家が一名混じっている。何故誰もツッコまないのだろう。 高橋源一郎のことだが、それなら私は指摘したことがある。 昔「セカチュウ」が売…

大草原の小さな家

昔観て気になっていた「大草原の小さな家」の後期エピソードを観た。第8シーズンの「愛の花束」(Wiser Heart)で、日本では1981年11月2日放送だから、私が予備校に通っていた浪人時代である。なおその日の夜は、千住真理子主演の「星の牧場」全編が放送され…

凍雲篩雪

「学問」と「思想」 一、私の実家は埼玉県越谷市にあって、七歳の時から住んでいた。今は両親とも死んで空き家だが、私の本などが多量に置いてあるから処分できずにいる。越谷図書館は私が越してきた頃にはなかったが、大学二年生になった時に完成し、以後は…

正宗白鳥全集(福武書店)

第1巻寂寞,破調平調,二階の窓,旧友,近松会,醜婦,塵埃,幕間,我が兄,批評家,独立心,安心,妖怪画,好人物,久さん,離別,老人,空想家,株虹,何処へ,玉突屋,六号記事,五月幟,彼れの一日,村塾,世間並,凄い眼,新薬師寺,故郷より,二家族,明日,命の綱,閑明,地獄,最初の記…

引用は正確に

http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/862392/blogkey/1647105/ なんか微妙に私が書いたのと違っている。ですます体で書くのは特殊な場合だけで・・・。

かぐや姫の物語

小和田雅子の物語(『ユリイカ』2013年12月) 小谷野敦 私は今年五月に『高畑勲の世界』という薄い本を青土社から刊行したけれども、これは、高畑に関する本が日本には一冊もないので、捨石になるつもりで書いたものである。だからこれを見て、こんなものな…

富島健夫伝

以前から「富島健夫書誌」を作成していた荒川佳洋さんが『「ジュニア」と「官能」の巨匠富島健夫伝』(河出書房新社)を刊行されたので、さっそく購入して読んだ。荒川(以下敬称略)は「全部は書けなかった」としており、富島の小説そのままであるらしい多…