2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

どんぶらこ

先日大西(伊藤)由紀さんの博士論文審査へ行ったら、北村季晴のお伽歌劇「どんぶらこ」を論じた部分があって、審査員の児玉龍一さんが、なんで「どんぶらこ」なんでしょうと言い、三好松洛の浄瑠璃「楠戦話」に、川を流れるのを「どんぶりこ」と表現してい…

凍雲篩雪

一、貴志祐介の『天使の囀り』(一九九八)という昔の作品を読んだら面白かった。ウアカリという不気味な猿が中心になっているが、貴志の作品はおおむね科学的なディテールがすばらしい。ところでその中に、蛇が一番よく食べるのは他種の蛇だという話が出て…

1978年か、『黄金の日日』をやっていたあとか、高校生の私は松田毅一の『南蛮史良の発見』(中公新書)を読んだのだが、なんだか内容が頭に入ってこなかった。安土桃山時代の知識が足りないからか、南蛮史料の発見ということを書いたもので入門書ではなかっ…

福音館元社長の塚田和敏という人の訃報を聞いて名前に見憶えがあったが、私はこの人に内容証明つきの抗議文を出したことがあった。もっとも福音館ではこれを紛失してしまって見つからなかったそうだ・・・。抗議文 本日報道により貴社発行『たくさんのふしぎ…

それより前に見た夢。ジェットコースターみたいな作りの地下鉄があって、発車駅に停まっているのだが拉致された人々が乗っている。私は彼らを救おうとするのだが、いつの間にか自分も乗っていて、到着すると真っ暗な駅である。階段みたいのを上がって行って…

昨日、変な夢を見た。 夢の中では私はたいてい38歳くらいなのだが、大学の講師控室みたいなところにいる。すると70歳くらいの、背の高い、白っぽい背広を着た痩せた男が、両手に大きな紙袋を持って入ってきて、何かしている。私はじっと見ていて、 「あの、…

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文章読本X作者: 小谷野敦出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2016/11/16メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る