2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『江藤淳と大江健三郎』で、伊丹十三の母は伊丹万作没後再婚したようだ、と書いたが、『伊丹十三の本』で安西徹雄が、はっきりそう書いていて、再婚して芦屋に住んでいたとしていた。間違いではないが記しておく。

凍雲篩雪

凍雲篩雪(50)小保方晴子『あの日』とマスコミ 小保方晴子の手記『あの日』(講談社)が刊行されたのは一月二十九日である。アマゾンレビューでは現在(三月二日)五〇〇を越えるレビューがつき、五点が三六三、一点が一三〇程度となっており、擁護派と批判…

昨日(15日)「あの世」があると思っている夏石番矢を「オカルト俳人」と書いてから、郵便受けを身に行ったら番矢の夢を記録した『夢のソンダージュ』が届いていた。シンクロニシティ? 番矢も、ウィキペディアを自分で編集して宣伝したり、安倍総理の悪口を…

家柄自慢

四方田犬彦の『母の母、その彼方に』は、母方の四方田家が箕面に豪邸を持っていたという話が、家柄自慢に見えなくもないが、父のほうはそのことにひけめを感じて母を虐待し、長い裁判の末に離婚し、四方田は父を憎んでいるらしい、という裏面があるからまだ…

井伏鱒二の代訳

青木正美の『肉筆で読む作家の手紙』に、井伏鱒二が、「ドリトル先生」シリーズは石井桃子が訳したものだと書いている手紙が載っている。「代訳の人が訳したのを私が手を加へたもので心苦しい代物です」とある。調べてみたら別に隠していたわけではなく、『…

一泊で京都へ行ってきたのだがわりとひどい目に遭った。はじめ京阪で橋本まで行って『芦刈』の舞台を南側から見たのだが、私は一月前に入手したエヴァンゲリオンスマホを持っていて、ところがこれがネットにつながる設定をしていなかったことがあとで分かり…

学長とウルトラマン

井上章一さんの『ハゲとビキニとサンバの国』(新潮新書)はブラジル紀行である。中で、リオ州立大学の学長が、井上さんが歌う「ウルトラマンの歌」に涙を流すところがある。『かまくら春秋』五月号では、ここがもっと詳しく描かれている。学長は1960年ころ…

謎の女性の正体

『佐藤春夫読本』(勉誠出版)に、島田謹二が佐藤春夫を訪ねた時の写真が載っている。当時、島田は東大比較文学の弟子を連れてよく佐藤邸に行っていたというが、 写っているのは、真ん中が佐藤と島田、右手に佐藤春夫研究家の牛山百合子さん、あと芳賀徹、平…

新刊です

宗教に関心がなければいけないのか (ちくま新書)作者: 小谷野敦出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2016/02/08メディア: 新書この商品を含むブログ (5件) を見る訂正 8p「創価学会」→「労音」 41p「必読者」→「必読書」 50p「青山学院大学(バプテスト)」→…