2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

寺尾?

このひょっとこ踊りのお兄さん「福薗好文」ってそれ寺尾(錣山親方)の名前と同じやん! しかもゲストはコニシキで、気づいていただろうなあ。鹿児島にはそういう名前多いのかなあ。

『頭の悪い日本語』の「襲名」のところで、御曹司が初めての名を名乗る例が思いつかないと書いたが、辰之助がいた。1965年5月に歌舞伎座で名乗り披露をしているが、これは「六代目尾上菊五郎追善、四代尾上菊之助、初代尾上辰之助、八代坂東薪水襲名披露」と…

前にも言ったけど、博士院生にとって、朝永振一郎の「滞独日記」はそれを読む読まないで人生が変わる文章だと思います。ドイツ留学に行って成果が出ずドイツになじめず同期の業績に嫉妬し計算結果に一喜一憂する、のちにノーベル賞をとる人間が。誰でも苦悩…

全五巻でDVDになっている「オーケストラがやって来た」は、小澤征爾中心ではない水色の巻だけ買ったのだがこれはいい。中で岩城宏之が、ベートーヴェン第五第四楽章の「叩き振り」をしている。岩城はもともとティンパニ奏者だが、二十年近くやってないの…

昔の剽窃事件

佐藤信夫(1912年‐?)という日本近代文学研究者がいた。経歴は、山口県下関生まれ。1936年京城帝国大学文学部国文科卒。北九州大学教授。 著書は、 『戦争と女性』西村書店、1940 『現代文学原論』東出版 1963 『日本近代文学状況論 「挫折と反骨」の文学』…

書店で、佐藤優『知の読書術』(集英社インターナショナル、知のトレッキング叢書)のあとがきを見たら、「佐藤眞、本川浩史両氏に感謝」とかあったから、やっぱりなあ。佐藤眞の黒幕は言論封殺魔(旧ロシヤのスパイ)であったかと。おそらく両佐藤の関係は…

凍雲篩雪(七月)

木村朗子の『震災後文学論 あたらしい日本文学のために』(青土社、二〇一三)は、まえがきで奇妙なことを言っている。東日本大地震のあと、震災や原発について語ることがタブーになってしまい、それについての文学もきちんと現れていないというのだ。木村は…

昔の人だが井上豊(みのる、1908-92)という国文学者の『日本文学の原理』(1983)という本のはしがきに、「本書が日本文学の理解について他山の石になれば幸いである」と書いてあった。なるほど、こういう国文学者になってはいけないという他山の石になるね…

大学の先生というのも大変な時代になったものである。私が非常勤で教えていた頃も、「世間の大学に対する目が厳しくなっている折から」などという通達があったものだが、学問の自由や公正といったものを重んじようという気がなくて、その「厳しい世間」とや…

『かまくら春秋』八月と九月は、社長にして編集長の伊藤玄二郎と、明大教授だった山口仲美の対談。山口は、ガンだったそうだが元気そうだ。先ごろ自身の闘病記を新書で出している。そこで山口は、医師や看護婦について悪く書くまいと決心して書いたというの…

私が中学一年の十月から「たぬき先生奮戦記」という連続ドラマが始まった。坂上二郎が学校の先生役で、いろいろ騒動が起きるというもの。半年で「たぬき先生騒動記」と変わって、総計一年間放送。民放だったが、私は中学二年の頃から生意気になって、NHK…

藤井淑禎の『清張 闘う作家』には、『砂の器』に出てくる「ヌーボー・グループ」のモデル探しをしている。これはその当時、若手文化人が集まった前衛的な文化藝術集団だったというので、石原慎太郎、武満徹、江藤淳、浅利慶太らの「若い日本の会」にこれを比…

集英社インターナショナル相手の訴訟だがなかなかひどいことになっている。そもそも企画は「知のトレッキング叢書」の一つとして始まったのだが、四月十八日に弥生という店で鬼木真人、田中伊織、福田香代子と会食した際に、おそらく鬼木と福田から、叢書で…

最近、夜になると退屈なのでようつべで「閲覧注意」を検索して見る。心霊映像については、もちろん心霊など存在しないのだが、まるで天井板の木目が人の顔に見えるみたいなレベルのやつに「お分かりいただけただろうか」などとおどろおどろしい口調のナレー…

『嫌われる勇気』という本が売れている。自己啓発書らしい。どういうものかとアマゾンレビューを見てみたら、こんな一節があった。 トリッキーな題名なので、人々の目に留まっている面もある。「嫌われる勇気」とは、嫌われてでも好き放題やって構わないとい…