2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

著書訂正

『東海道五十一駅』 58p、後ろから三行目「治してもらう」→「直してもらう」 227p、二行目、「語訳」→「誤訳」 [rakuten:hmvjapan:11774300:detail]

大学動物園

矢吹樹というこれは変名らしいが、大学医学部教授らしい人の自費出版『大学動物園』が、アマゾンなどで酷評されているので取り寄せて読んでみたが、そんなに変な本ではなかった。だいたい実話だろうし、実際大学にはこの程度の教授だの学生だのはぞろぞろ実…

『一冊の本』の金井美恵子先生の連載、今月も快調で、円地文子の『私も燃えている』が、円地の娘の夫への円地の恋ではないかと仄めかし、谷崎賞を欲しがった中上健次が、「まずババアから籠絡するんだ」と言って円地と『海燕』で対談したんだが貰えなかった…

謹告

右翼ファシスト市長・橋下徹の恫喝に負けず、君が代斉唱に起立を拒んだ教職員の方々に敬意を表明いたします。女中がいた昭和 (らんぷの本) [ 小泉和子 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > 社会 > 労働ショップ: 楽天ブックス価格: …

これは山田晴通による立項(ではなかった)だが、山田は単著もなく、学者として立項する特筆性を欠いている。著書などとされているのも、論文集への寄稿に過ぎない。特筆性タグを勝手にはがさないように、山田氏よ。(小谷野敦)(勝手に削除されたもの) 

- そういえば、こないだ翻訳がひどいと書いた山形和美先生だが、受賞している翻訳文化賞は、山形さんが自分で作って会長をしていたキリスト教文学会から授与されたもの、と分かった。自分で自分に上げちゃったわけですね。

ウィキペディアの黒幕

日本のウィキペディアというのは、海外のそれと違って責任主体がはっきりしない。いわば無法地帯だ。誰がやっているか分からない。しかし今回やっと、実態のある者にめぐりあった。東京経済大教授の山田晴通というやつだ。しかもこいつ、東大博士課程中退だ…

世間が分かる

必要があって『佐藤栄作日記』を読んでいたら、秦野章が久しぶりに来た、というのがあった。秦野は1971年の都知事選で自民党から立って美濃部に惨敗したのだが、自民党に対しては不満たらたらだったらしい。石原慎太郎が立つ話もあったのだが、もし石原が勝…

直木賞作家の日本語力

(活字化のため削除) - 図書館からの帰路、自転車で走っていたのは、線路脇の道。歩道も車道もない。ど真ん中を走っていたら、前から二人の女が来る。三十歳くらいか、両手に荷物を持って、そのせいかうつむいて、細い道全体に広がって歩いている。私が近づ…

アマゾンから、マーケットプレイスで買ったものについて店の評価を促すメールが来るようになった。それまでは来ないようにしていたのである。だいたいあんな評価なんてものは、月に一冊くらい買う人がするもので、私のように一日に四、五冊買うこともある人…

いくら何でもマヌケな弁護士

『文藝家協会ニュース』の一月号に、勝見洋一のエッセイが載っている。これは原稿料は出ないらしいが、勝見のところへ都内の某飲食店から弁護士を通した手紙(おそらく内容証明)が来て、貴殿はうちの店のウェブサイトに載っている文章を貴殿の著書に全文引…

沖浦和光

井上理津子『最後の色街飛田』(筑摩書房)を読んでいるのだが、2009年ころのことらしい、飛田に入り込んで取材している井上に、飛田を取材したテレビ番組の短いDVDが見せられて、桃山学院大名誉教授の沖浦和光が、「遊女の聖性がかいま見えますね〜」と…

「リスぺス」の新訳

私は阪大にいた頃から、『Aspects of Love』という英米短篇集を教科書にしていて、今でも猫猫塾で使っている。中にラディヤド・キプリングの「リスぺス」があって、これはいい。岩波文庫の『キプリング短篇集』に入っていないのが残念だが、あまり翻訳が出回…

マルクス系気違い

どうやら世の中には、マルクス系気違いとでも言うべき連中がいるらしい。マルクスとかエンゲルスとかいう名前が出ると、もうそれだけでマタタビ食らった猫みたいに脳の中枢神経が麻痺して正常な論理でものを考えられなくなる奴らだ。佐藤優なんかもその一種…

松浦寿輝と寺田透

『文藝春秋』三月号の巻頭随筆に、松浦寿輝が東大を辞めるの記を書いている。1969年に大学紛争の際、やはり東大駒場仏語の寺田透が辞めて、大学は文人には向かないと書いたり言ったりしたのだが、それを松浦は、いい気なもんだと思い、今も思っているという…

盗まれる自動販売機

一昨日のことだが、郵便局のATMで、「ずる」をしたおばあさんがいた。最寄りの郵便局のATMは一台しかないのだが、脇に三つ椅子があって、そこで順番を待つことになっている。しかるに、頑なに座らないおばあさんがいた。そして脇に立っていたのだが、…

鬼畜米英

キネ旬ベストワンの映画「ゴーストライター」を観た。割と中途は手に汗握る感じだったんだけど、終わって考えると、ん? というところがある。それに、英国首相がCIAと通じていたって言われても、「鬼畜米英」の日本人から見ると、あの夫婦はセックスして…

大ボケ渡辺京二

『週刊文春』に、今やわが宿敵となった渡辺京二の著者インタビューが載っていた。なんでも、今度は西洋文学に関する本らしいが、渡辺は、まず『ダルタニャン物語』全十巻を読むといい、と言い、西洋の小説は論理や人物描写がしっかりしている、と言う。ほう…

高校でシェイクスピア

「魔法少女を忘れない」という映画が、「映画芸術」ベストテンに入っていたので観はじめたのだが、冒頭から「?」なシーンで、後のほうもワケわからんものであった。ラノベが原作らしいが、冒頭はいきなり高校の英語(?)の授業で、教師は若くてかわいらし…