2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

井上章一さんに嫉妬

先週の毎日新聞に載っていた井上章一さんによる片山杜秀『音盤考現学』の書評を改めて読んで、文藝春秋のウェブサイトにある金益見のコーナーに井上さんの文章が載っているのを思い出して、ちょっと井上さんに嫉妬した。右翼研究家の、戦前の日本の作曲家の…

プライベート・モードの理由

私がこのブログを初めてプライベート・モードにしたのは、一昨年9月28日、母が検査入院すると電話で聞いた時のことだった。攻撃的な内容も多いものを公開しておく気力を一気に失ったのである。 母の治療が始まり、希望が見えてきた時に公開に戻したが、その…

小人閑居して不善をなす

いや他人のことではない。自分のことである。実に低レベルな相手と論争したりするのも、閑居ゆえだろうと反省する。 http://9002.teacup.com/tm2290/bbs この匠雅音とかいう建築家のお方だが、別に建築家という素人でも、勉強すれば優れた著書をものすること…

アマゾンのレビューを自分で書く人

http://www.amazon.co.jp/%E5%A6%BB%E3%81%AF%E5%AE%87%E5%AE%99%E4%BA%BA-%E5%B1%B1%E4%B8%AD-%E5%B9%B8%E7%9B%9B/dp/4862651275/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1206373162&sr=1-1「山中幸盛」って尼子十勇士の山中鹿之介の名前だと思うが、鴻池組という…

読売新聞の記事など

昨日の読売新聞夕刊に私の取材記事が出ていたが、この文章は私の校閲を経ていない。私は「暗く惨めな体験を小説にするのはつらい」とは、積極的には言っていない。記者「つらいでしょう」敦「いや、別に」記者「でもつらいこともあるでしょう」敦「まあ、少…

雑賀忠義

山田風太郎の『同日同刻』(文春文庫)は、太平洋戦争開始の日と無条件降伏の玉音放送の時の人々の記録を集めたものだ。私がこれを読んだのは金井美恵子先生が推薦していたから。 その中に、開戦の時、広島高校教授、英文学者の雑賀忠義が廊下へ飛び出してき…

デマ

もう時効だろうが、昨年の六月頃、私が東大に内定したというデマが飛んだ。そんなことあるわけないのだが、二箇所から聞いた。その二箇所の出所は一つで、藤本由香里さんである。藤本さんは、西研の哲学研究会で聞いたという。西研が言ったわけではないらし…

山田一郎

高島俊男先生から、『天下之記者』を贈っていただいた。確か先生はインターネットは御覧にならないから、後ほどお礼状を書くが、ちと困ったのは、山田一郎という名前についての前説のところで、『寺田寅彦覚書』の名著がある山田一郎氏に触れていないのはま…

「いたづら小僧日記」

http://blog.livedoor.jp/hisako9618/archives/2008-01.html?p=2#20080111 黒岩比佐子さんが佐々木邦『いたづら小僧日記』の原作について云々されているのに気づいた。実はこれについては私は『比較文学研究』(2004年10月)に「研究余滴」として書いていた…

三年酢?

こんなものがあった。 http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/08/post_94f6.html うーん、そうなのか。滝井孝作の下で創作を学び、『大同類聚方』の全訳精解で菊池寛賞を受賞した人だが・・・。 なおその『医心方』に、「三歳苦酒」を「三年酢…

武藤康史の『文学鶴亀』

国会図書館へ行って調べものをしてきた。待ち時間に、もちろん喫煙室で、武藤康史の『文学鶴亀』を読んで、しばしば興奮し、いくつも耳を折ってしまった。しかし、「70になるまで著書は出さない」という禁は遂に破られたようで、私はいま校正中の著書の記…

バカか?

アマゾンのウィッシュリストから実名が分かるなんてことは二年くらい前から知っていた。ここにも書いたのに、なんで今ごろ騒ぐ? 伊丹十三のまねをして『愚民たちよ!』って本でも出そうか。 http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20070924 - 原武史が『週刊現…

神戸学院大学の謎・その他

金益見『ラブホテル進化論』(文春新書)購入。「現役女子大学院生による」とある帯に美人写真。久しぶりの女子院生による新書である。女子院生修論新書でいちばん当たったのは佐伯さんだろう。あとは戸矢理衣奈も渋谷知美もぼちぼち。ただこれらがみな東大…

『インパクション』という雑誌には恨みがあるが、 http://gskim.blog102.fc2.com/ 佐藤優(現象)批判を載せたから少し見直したが、この人、佐藤の天皇崇拝ぶりについてはどうでもいいみたいだ。(『インパクション』はその後日和った。やっぱりダメなバカ左…

Wikipedia:ガイドブック

http://ja.wikipedia.org/wiki/WP:Tもお読み頂けましたら幸いです。今後とも百科事典Wikipediaをよろしくお願い致します。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= Wikipedia日本語版 http://ja.wikipedia.org/ info-jaチーム (J)…

免責事項

http://ja.wikipedia.org/wiki/WP:Discと、 メインページよりリンクされている

香山リカの新刊

香山リカさんから新刊の80年代回顧録を送ってきた。四方田さんの本以来、高山宏とか、ちょっとした回顧録ばやりか。私もあの恥ずかしい「ニューアカ」時代を書いてみたくはあるのだが、別にそれほど深入りしていなかったし、大して面白くはならない。 申し訳…

長谷川先生の手紙

長谷川三千子先生からお手紙をいただいた。先日のブログを御覧になったそうである。明日あたりお返事を書くつもりだが、驚いた事実がある。『諸君!』2006年1月号の、長谷川、八木秀次、所功の鼎談で、八木は皇室の側室制度復活を唱えたというのだ。しかし活…

夏目漱石賞

学生時代、個人塾で教えていた高校生が、 「ねえ先生、芥川龍之介と夏目漱石とどっちが偉いの? 芥川でしょう、だって芥川賞ってのはあるけど夏目賞ってのはないでしょ」 と言ったのだが、これは別に本気で言ったのではなく冗談である。彼は秋庭太郎が大伯父…

団藤重光と堀口大學

昨日の毎日新聞夕刊に団藤重光が出ていた。94歳。依然として死刑廃止論をぶっていたが、相変わらずただの感情論でしかない。鳩山邦夫に対して、僕の『死刑廃止論』を読んでいないんだろう、不勉強なだけで、読めば分かってくれる、などと放言しているが、鳩…