2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

不良ぶりを競う知識人

『ユリイカ』の西原理恵子特集の真ん中辺にある大月隆寛と西原の対談で、1993年に大月が「BSブックレビュー」で西原の『怒涛の虫』をあげたことを編集部が指摘して導入とし、大月が例のごとく「記憶にねえんだよなあ。あの番組、思いっきり偏向しやがてて…

迷走する谷沢永一

私がエッセイを連載している角川春樹事務所の雑誌『ランティエ』八月号に、映画・本・音楽の各ジャンルお勧め企画があった。巽孝之がいたのには、概して保守雑誌とみられるだけに意外だった。さて、谷沢永一が、飛ケ谷美穂子の『漱石の源泉』をあげている。…

訂正

拙著『なぜ悪人を殺してはいけないのか』で佐木隆三氏を死刑廃止論者と書きましたが、今では転向なさったようです。お詫びして訂正します。次の版が出たら注記します。 また「今上天皇」については、天保8年の『雲上明覧』に使用例があり、必ずしも近代にな…

『別冊宝島 これが最後のタバコ大論争』というのが今日出たようである。私はアンケートへの回答を求められて答えた。全部で15の問いがあったが、概して簡単に答えた。その13は、「あまりにも激しく禁煙を要求する人をどう思いますか?」だったので「死ん…

禁煙指導は吸う人の身になって 厚労省、映像で指導例 2006年06月10日 朝日新聞 たばこを吸う人の身になって、禁煙の一方的な押しつけはダメ――。禁煙指導をする保健師、栄養士らのために、厚生労働省が実践的な「禁煙支援マニュアル」(CD―ROM付き)を作…

芸術選奨はおかしい

いま盗作画家の受賞取り消しで話題の芸術選奨だが、誰もが、美術に詳しい人が選考しているのになぜこんな明々白々たる盗作を知らなかったのだろうと疑問に思っているだろう。私は、この賞は前々から変な賞だと思っていた。第一に、今回は珍しく美術部門の選…

吉原真里との議論(復活)

「都立大英文掲示板」というところで吉原真里の『聖母のいない国』への書評への反論を載せたら吉原から返事が来たのでさらに返事をした。しかし掲示板が消えてしまったようなので、ここに再掲する。(下から読んでね)■ 吉原さま / 小谷野敦 吉原真里さま お…

逃げたなはねこ

今日は東京地裁。井上はねこの訴訟で、はねこの答弁書がめちゃめちゃなのでラウンドテーブルで協議のはずが、はねこ現れず。 裁判長はもう一度呼び出してみると言っていたが、どうせまた無断欠席だろうよ。はねこは上野千鶴子の悪口を書いていたが、答えよう…

「昔は良かった」の迷信

秋田の北のほうのヤンキーあがりママの殺人事件で、昔はこんなふうにワイドショーやマスコミが騒ぎ立てたりしなかった、などと言っているバカがいる。 冗談ではない。マスコミが未発達だった徳川時代でさえ、人々はゴシップには飛びついた。いわんや明治から…

新幹線・在来線特急を全面禁煙に…JR東、来春から(読売新聞) JR東日本は6日、来春から新幹線や在来線特急の全車両を禁煙にすると発表した。 同社はこれまで、全面禁煙は長野新幹線など乗車時間が2時間以内の路線に限定していたが、分煙としていた他の路…

猫猫先生の想定問答

ネットバカ(以下NB):これに答えていないでしょう。これはスルーですか? 猫猫先生:「スルー」というのは何語ですか? もしかしてthrew,投げるという意味でしょうか。過去形ですが。 NB: 違う、throughだ、知らないのか。 猫猫先生:それは前置詞でし…