前川一郎ほか「教養としての歴史問題」アマゾンレビュー

2021年2月3日に日本でレビュー済み

 
本書の宣伝文には、もはやファクトチェックだけではだめだ、とあった。つまり事実の検証をきちんとしたら彼らのイデオロギー側が負けてしまうということだ。皮肉にも著者の一人である辻田真佐憲は「ふしぎな君が代」で私から右翼認定されているのだが、まあ天皇制はOKなのが現代日本の「なんリベ」だ。91pに「戦時下の朝鮮半島や占領地で、日本軍が関与して女性を連行し」と書かれているが、軍は小林よしのりの言う「よい関与」をしたのであって軍が強制連行した証拠はない。こんな曖昧な書き方でその後を続けるというのは、学者として失格そのもの、ただちに学者の看板を下ろすべきである。