2021-01-29 内海健「金閣寺を焼かなければならぬ」アマゾンレビュー 小谷野敦 5つ星のうち1.0 文学的精神病論 2021年1月27日に日本でレビュー済み Amazonで購入 大佛次郎賞をとったので、なんだなんだと思って読み始めて、すぐ落胆した。吉本隆明あたりが好きな「文学的精神病論」に過ぎなかったからだ。私は金閣寺放火に何の関心もなく、キ××イがやっただけだろうと思っているし、三島の『金閣寺』にも何の感興も覚えない。内海は、金閣寺放火の理由をさぐっても意味はないという。だが衝撃が残るという。いやキ××イがやったんだから衝撃はないのである。さらに内海は、泣くから悲しいのだ式の、意識はあとから来るといった非科学的な文学的議論を展開し、三島にわけいり「金閣寺」を畢生の傑作と言い、あとがきには「令和憂国の日」などと書くので、こりゃダメだ、単なる三島ごりだと思った。「辟易とする」などという日本語の誤用もあった。 商品の詳細 金閣を焼かなければならぬ 内海健 5つ星のうち4.3 星5つ中の4.3 18 件のグローバル評価 星5つ 67% 星4つ 18% 星3つ 0% (0%) 0% 星2つ 8% 星1つ 8% すべてのオプションを見る ほしい物リストに追加