「未来少年コナン」低視聴率の訳

未来少年コナン」が最初の放送では低視聴率だったのだが、その理由は、当時のアニメの一話完結式でなく、「ヤマト」「ガンダム」のような準一話完結でもない、ひく形式だった上、一週間に一回だったから観づらかったというのがあるだろう。

 だが実は私は初回放送を観ていないので、はなから観なかった者の感想を記しておく。私は『グラフNHK』をとっていたから、前情報は得ていたが、「未来少年コナン」というタイトルが静的であり、大塚康生宮崎駿の絵が当時としては「ガッチャマン」などに比べておとなしく見えたことと、タイトルのせいで「空中都市008」を思い出して、未来を舞台にした「ドラえもん」のようなものを想像してしまい、ジムシィジャイアンみたいないじめっ子だと思った、という勘違いがあった。しかも「NHK初のアニメ」ということが当時喧伝されて、どうせつまらないんだろうという先入観が働いてしまった(事実それからあとのNHKのアニメは軒並みつまらなかった)。