正宗白鳥の「マンザイ」

『群像』の1956年12月号の177p下段に「『群像』創刊満十周年の会」という社告みたいのがあり、十月十二日に椿山荘で開催されたとあるのだが、最後に妙なことが書いてある。正宗白鳥が万歳の音頭をとったのだが、白鳥は「群像、万歳」と音頭をとり万歳三唱されたのだが、白鳥自身は手をあげず、「マンザイ、マンザイ」と聞こえたという。

 東京裁判で死刑になった者たちが、最後に「天皇陛下万歳」を三唱した時、広田弘毅が「マンザイをやっているのですか」と訊いたという説は前に書いたが、それとこれとはどういう関係なのだろうか。

 

「漫才」論争の珍 - jun-jun1965の日記