ザミャーチン「われら」アマゾンレビュー

2020年8月30日に日本でレビュー済み

 
岩波文庫で昔読んだが、アクション小説のようでそれでいてつまらなかった。
レーニンにせよスターリンにせよソ連がいい国家だったと思っている人などほとんど今ではいないだろう。そういう時代にソ連を風刺した小説を読んでも、読者は考えている通りのことが書いてあると思うだけで、読者を変えることはない。ソルジェニーツィンも私には衝撃性はない。今なら村田基の「フェミニズムの帝国」のようなのが、意義あるディストピア小説といえるだろう。