島左近と島義勇

 私は『俺の日本史』で、島左近義勇と書いて訂正された。島義勇佐賀の乱で処刑された男である。しかし、司馬遼太郎の『歳月』を読むと、島左近島義勇は、似ている。江藤新平石田三成は、ともに40歳で戦に敗れて処刑されており、大久保利通徳川家康のようである。島左近は三成より年上の60歳、島義勇も江藤より上の52歳である。しかも『歳月』では、敗れた江藤は、封筒というものを発明したのは石田三成だなどと言っている。飯粒で封をするのを石田三成が始めたのだという。