伊藤整は、『女性に関する十二章』で、男の女の好みは、子供時代に近所にいたそれほど美人でもない女の子などが原型であると言っているが、現代ではそれがマンガやアニメのキャラだったりする。昔でも、人形や絵、ということはあっただろうが。さらに、好きだった女の子に似ているキャラを発見することもあるし、大人になってから好きになった顔だちが新たなタイプになることもある。 
 私の場合、小学校で四年間好きだった女の子は、ミライ・ヤシマのタイプで、だからミライさんが好きなのである。これはいろいろヴァリエーションがあり、『新八犬伝』の人形があって、これがミライさんのタイプと合体するとあの人になったりする。あるいは『宇宙船サジタリウス』のアン教授もこの延長上にあって、これはあの人だったりする。
 あとは『ウルトラマンA』の南夕子が好きだったのが、のちあの人になるし、『あかねちゃん』が好きだったのが、発展型として『不思議の海のナディア』につながったりする。