手紙は文筆家にはお仕事

 昔、筒井康隆の本の挿絵だったと思うのだが、山藤章二が、自分が激怒している絵を描いて、時おり、自分の写真を同封して似顔絵を描いてくださいと言ってくる人がいる、商品をくれと言っていることに気づいてないのだ、とあった。
 しかしそうなると、作家や文筆家にファンが手紙を書いて、返事を求めるのも同じだということになる。芸能人なら別に文筆が仕事ではないからいいのだが。
 で先日私に手紙をよこした人がいて、私の小説の悪口が書いてあったのだが、私はその人が住む福祉施設生活保護を受けている人の施設らしい)へ電話をして(呼び出し)話をしたら恐縮していて、その人は昔同人誌で小説を書いていた人らしいのだが(60代)、そのあとまた長い手紙と、さらに長い小説らしき自伝ようのものを送ってきた。これは無視していたら、また手紙が来て、また私の小説の悪口が書いてあったからまた電話したら、「長電話は困るので」と言うから、もう手紙とかよこさないでください、と言って切った。この人はどうも私と文通したかったらしいのだが、それは図々しいだろう。