文藝家協会にメールを出した

 私が所属する日本文藝家協会の『文藝家協会ニュース』が届いて、中に、特定秘密保護法への反対声明を出すべきだという意見があり、日本ペンクラブと共同という形にした、と書いてあったが、文藝家協会については報道されていない。松井計という人からの手紙が載っていたが、それはこれ。
http://sun.ap.teacup.com/souun/12662.html
 私はすぐに文藝家協会にあてて以下のメールを送った。

高橋さま
協会ニュースが届き、特定秘密保護法への反対声明についての文章が記載されていましたが、そもそも日本ペンクラブはペン憲章で政治的活動をしないことが定められているにもかかわらず政治的活動を堂々と行っております。
 特定秘密保護法スパイ防止法であり、まともな国家ならどこでも備えているものであり、文藝家の言論活動を委縮させるものではありません。また公務員が同時に文藝家である場合、その言論活動が公務員として知りえた情報について制限されるのは当然のことです。
 「声明を出すべきではないか」という電話や手紙が届いたとありますが、私は出すべきではないと考えます。そのような意見があることははっきり協会ニュースに掲載していただきたいです。 

 高橋というのは事務局長である。さて松井の文章だが、私にはいろいろ疑念がある。「我々文藝家は戦後日本社会において、何者をも恐れることなく、何者にも臆することなく執筆活動を続けて参りました。」そうか? わいせつ物、児童ポルノ天皇、解放同盟、差別語狩りと、いろんなものを恐れ、抑圧されてきたのではないか。「現在も、それが続き、我々文藝家は日本文藝の成熟を謳歌しているわけであります。」全然そうは思えない。むしろ日本文藝は戦前のほうがよかったと私は思う。ただしそれは江藤淳が妄想したようなGHQの検閲のせいではなく、近代文学というものが20世紀後半に入って終わっていったからだ。
長谷部恭男の答弁
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/027418520131113012.htm