二度目の返事が来た。今度は社長名もついている。しかし佐藤眞については明らかに事実を隠蔽しきっているので、さらに質問書を出した。これは公開する。

鬼木真人殿
 本日二通目の配達証明便を受け取りました。社としての謝罪は了解しました。
 しかし、前便で私は、あなたが「佐藤と私の間のへだたり」とは何かと問うたが、これに対する答えがない。改めて回答を願う。(1)
 次に、私の本を出さないというのが社としての決定であるとあなたは言う。しかしそれはいつ決まったのか。佐藤と会ったのちあなたに電話した時、そのようなことは言っておらず、翌日になって、そのようなことを言いだした。その間に会議を開いたのか。(2)
 福田香代子が作った目次に「地政学」がないのは、佐藤のイデオロギーによる圧力によるものではないとあなたは言う。これは「イデオロギーによる」を取り去ってもなお否定されるか。ならば、神楽坂で「地政学」と自ら口にした福田が作成した目次に「地政学」がないのはなぜか。(3)
 また貴殿は、佐藤の暴言について、私がその言葉について具体的に記したのに対し、「一部が暴言として受け止められたとするならば」と書いているが、貴殿はあれを暴言だと思わないのか。それはなぜか。(4)
 以上、貴殿は十日もの猶予を与えられながら、こちらの問いを忘れてしまうらしいので、番号をふった。貴殿らにやましいことがないのであれば、1、2、3、4すべてに答えてもらいたい。
 貴社の謝罪があるならば、当方は和解するにやぶさかではない。ただしそれは、貴社が真実を述べていると当方が合理的に理解しえた時のみである。貴殿は佐藤眞が当初から私の企画をつぶそうとしていたという明瞭な事実を決して認めようとしない。真実を認めない者の謝罪には価値はない。