匿名批判は卑怯である

http://news.livedoor.com/article/detail/5723784/
 これがどういうシステムのものなのか知らないのだが、匿名といっているからには「深沢明人」というのは変名なのだろう。
 匿名での批判が卑怯であるというのは「常識」である。新聞の投書欄でも、本人のプライヴァシーにかかわるもの以外は、実名になっている。他人を批判するからには、もし実名でするのは嫌だ、というのであれば、公共の場で発言するのを控えるべきである。こういうのは「なぜいじめをしてはいけないのか」というくらいの愚論である。もちろん、世の中には、イスラム教を信奉しない者、ムハンマドを冒涜する者は殺害する、という者らがいる。だから「匿名で批判して何が悪い」というのは、それと同じなのである。なお私のブログは、少し調べれば私のブログであることは分かるのだから、そのあたりはただのいちゃもんで、どうもこの深沢というのは、匿名の歴史について述べるだけの知見もない者であろう。
 国立大学教授は、かつて国家公務員であった。国家に対する批判は、匿名でも許される。何でそれが理解できないのであろうか。また、大学教員は、大学から給料をもらい身分を保護されているから、匿名で批判されても黙殺すればよろしい。フリーの文筆家は、そうはいかない。簡単なことなのに、なんで理解できないのか、頭が悪いのではないか。
 「反論すればいい」というのは、では乙川が林道義を罵った件はどうなるのであろうか。私は当事者ではないわけだし。この人には、他人が他人に暴力を加えているのを黙過できない、という感覚がないのであろうか。現にあそこに書いた後輩の某君にしても、私を罵っていたわけではない。もう少し頭のいいやつ、出てこいや。
 川上未映子の小説『ヘヴン』に、いじめをして何が悪いか、と開き直る少年が出てくるが、深沢が言っているのはそれと同じだ。もし批判される人に、匿名がいいか実名がいいかと訊いたら、普通は実名のほうがいい、と言うだろう。不快なのだよ。