言論弾圧

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 三浦淳先生、『風と共に去りぬ』を読んだことないのに関連本を読むの巻。なお中島さおりの『パリの女は産んでいる』(ポプラ社)はもっとノーテンキなフランス恋愛礼讃本で、しかしエッセイストクラブ賞を受賞したので私が批判した。その文章を『猫を償うに猫をもってせよ』(白水社)に入れようとしたら、担当編集者の上司が「会いたい」と言いだして、それには中島岳志『パール判事』(白水社)批判も入れようとしていて、私はだいたい分かったから電話をかけて、会うほどのこともない電話で言って下さいと言ったら、両中島批判を削ってほしいという話で、面倒だから承諾した。よって『猫を償うに猫をもってせよ2』は、白水社から出ない。
(付記)当初さおりの本を白水社と書いたのだが、ポプラ社であった。さおりは白水社からは文庫クセジュの翻訳を出しているだけで、なんでそんなことになったのであろうか。

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1927年に「花街」に「はなまち」とルビを振った用例を発見。