なんか誤読が・・・

 前から私の著書を読んでいる人ではない人が参入しているせいか、最近「誤読」が多い。
 『天皇制批判の常識』にそれが多いのだが、
 私は、
 「私は平等思想を信じているから、『法』によって定められた身分制である天皇制を否定する」
 と言っているのであって、平等思想を信じない人は、天皇を崇敬していてもいいわけだし、それは否定していないのである。
 また「法によって定められた」なのだから、それ以外の「差別」を持ち出して来て論駁しても意味はないのである。
 まあしかし、長谷川三千子なんか「女のくせに大学教授」と差別されても文句はいえず、渡部昇一谷沢永一は「私学の、しかも早慶ですらない大学の出身者のくせにでかい顔をするな」と差別されても文句は言えないわけだ。
 あと苦笑したのが、『文学研究という不幸』のあとがきを見て、「この本を出したことで批判されたようだが」と書いている奴がいたが、それは『東大駒場学派物語』のことで、この本を出したことで批判されたことを、どうしてその本のあとがきに書けるのか。頭わいてんのか。