ロシヤに気をつけろ

 以下、中川八洋先生のようなことを書く。
 ロシヤの本質は、帝政時代も、ソ連時代も、プーチン独裁の現代も、変わってはいない。東方へ進出し、千島・樺太をともに領有し、沿海州はシナから奪ったままである。ソ連でなくなったから脅威ではなくなったと思ったら大間違いである。
 日本は軍事的に米国と同盟するほかない。さもなくば朝鮮半島を含めてロシヤとシナの勢力圏内に置かれることになるだろう。「対米追従」などという人は、むしろ憲法九条を改正して対等の同盟にすることを唱えるべきだが、それにも反対するから、要するにロシヤ・シナの勢力圏内に入ってもいいと言っているに等しい。
 日本国内に、左右を問わず反米勢力があることは、ロシヤとシナにとって都合がいい。もし日本が露支勢力圏内になれば、得をするのはロシヤ派、シナ派ということになる。佐藤優が総理大臣になるかもしれない。おおむね、ロシヤ学者はロシヤ派であって、ロシヤへ留学でもすれば「半分スパイ」になって帰ってくる。今では国家機密を探るスパイなどというのは必要ないから、彼らがすべきことは日露友好のために働き、ロシヤは今ではいい国になったと宣伝すればよろしい。ソ連時代はソルジェニーツィンのような抵抗の象徴がいたが、今のロシヤのプーチン独裁を批判する作家はどこにいる? プーチンが再び大統領になろうという、そういう国が、米国程度に民主的でないのは明らかなことである。ロシヤに対して油断してはならない。 

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週刊ポスト』で唯川恵が怒っている。唯川は喫煙者だが、他人に迷惑をかけるし、加害者なのだから喫煙迫害も受け入れるつもりでいたが、さるレストランで喫煙所がベランダだったために怒り、抗議のためもうそこへ行くつもりはないという。唯川は、「受動喫煙」の害が能動喫煙のそれより大きいというトンデモ説さえ受け入れかねない軟弱派だったが、禁煙ファシズムのひどさはそんな穏健派さえ敵に回すのである。怒れ唯川、もっと怒れ。