電車で席を譲る・について

 電車内で座っていて老人やらに席を譲るということについては、いろいろ微妙な問題がついて回る。
 中学生か高校生の頃教科書か何かで読んだ文章で、書いたのは森本哲郎か? まあ誰かが教えてくれるだろう。電車で席に座っている若者の前に立っていたら、その若者が降りるらしく立ったのだが、座ろうとした筆者を押し留めて、少し離れたところにいる老人を連れてきて座らせた、というので怒っている文章があった。
 なるほど、それならもっと早く譲れ、ということか、と納得したつもりが、どうもひっかかって30年以上が過ぎ、そんなに怒ることはない、という結論に、今日達した。理屈は筆者が正しいのだが、そう怒ることもあるまい。それに、自分が座るのを押しとどめられたから怒りが先に来たのではないか、という気もする。 

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どうしても経済学というのは勉強する気にならない。第一に数学に弱いからだが、そういう方面で頭のいい人が大勢で経済の議論をしていて話が食い違うのでは、私が勉強してもどっちが正しいか分かるはずがないからである。

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SF作家の北野勇作一家が年収150万円で暮らしているというのが話題になっている。しかし家賃6万円であんな広い家に住めるなんて、生野区ならではであろうか。それに夫婦とも、親はどうしているのであろう。北野のほうは、親もそろそろ弱る年頃だ。

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http://d.hatena.ne.jp/kanimaster/20091101
泉鏡花「売色鴨南蛮」の題名の由来、調べたのですが分からず、いつものH先生に専門違いながら尋ねてみたところ、
 ヒロインのお千は品川の女郎で気が狂って巣鴨の病院に入る。品川は南にあるので「南蛮」(千住は「北狄」、新宿は「西戎」)というので「売色」「鴨」「南蛮」ではないかとのことでした。さすがH先生です。