田中貴子

東北大学名誉教授の佐々木昭夫先生が一月に亡くなっていたことを知らなかった。今さる人から教えられて驚いた。 佐々木先生は東大比較の遥か先輩にあたり、もう十年ほど前から、著書を送ったり送られたり手紙のやりとりをしていて、年賀状も戴いていたので、…

私が大学一年の時に一般教養の国文学の授業をしていた延広先生が、授業中ふと、島田一男だか清水一行だか、そういう量産推理作家を愛読していると漏らしたことがある。当時私はもちろん「文学青年」だったから、文学研究者がそういう「通俗小説」を読むとい…

山田太一のドラマ『男たちの旅路』のスペシャルで「戦場は遥かになりて」というのがあった。1982年。オープニングから、当時大流行の「宇宙戦艦ヤマト」のシーンが挿入される。新入りのガードマン(無名で終った役者)がやたら意気がっているので、例によっ…

ロシヤ文学者の工藤精一郎が死去していたことを、文藝家協会のニューズレターで知った。どこも報道しないんだもんなあ。というか、マスコミには知らされなかったのかな。結構たくさん翻訳していたのだが、アーメン。(なぜかわしがこれを書いた後で報道され…

http://d.hatena.ne.jp/kuzan/20070513/1179060253 今ごろになって「稲生物怪録」が「ぶっかい」か「もののけ」かでこの辺で議論になっている。別にこんなことで熱くなったり慌てたりする必要はないので、ちゃんと議論すればよろしい。 さて、『国書総目録』…

(削除されたがアマゾンのレビューで田中貴子が繁田信一の悪口を書いていた) 繁田信一は、『本郷』2006年9月号所載の「陰陽師と四神相応の地相」で、平安中期の『雲州消息』から、因幡守藤原氏から一陰陽師に宛てた手紙を引いている。そこでは、入手した山…

http://www.amazon.co.jp/gp/product/448042279X/sr=1-1/qid=1164633511/ref=sr_1_1/250-1238045-7173833?ie=UTF8&s=books いきなりアマゾンのレビューに田中貴子登場である。なんかいちゃもんをつけたいような、不思議な文章である。「近世を除いて前近代の…