2018-04-22から1日間の記事一覧

凍雲篩雪

一、中村光夫の文学史では、島崎藤村が『破戒』という本格小説をせっかく書いたのに、田山花袋の「蒲団」が出たために本格小説の芽が摘まれて自然主義・私小説全盛が来ることになっているが、近松秋江の全集を読んでいて、これは間違いではないかと思った。 …