2011-12-28から1日間の記事一覧

怒りの書

必要があって、犬塚稔『映画は陽炎の如く』(草思社、2002)を拾い読みした。犬塚(1901-2007)は見ての通り106歳まで生きた脚本家、映画監督だが、これはその自伝とも言うべき、しかし相当の怒りに満ちた書である。犬塚は、「座頭市」が自分の創作である…