2011-08-02から1日間の記事一覧

締め切りの問題

昭和7年に横光利一の「母」を評した森田草平の文藝時評(朝日新聞)には、「昔の大谷崎君を思はせるやうな」という一節がある。これを見ても「大谷崎」が、弟精二との区別のための「だいたにざき」であることは分かろう。偉大な「大谷崎」に「君」づけはなか…